EPISODE of微睡(まどろみ)

BODYSONG.×POTTO×YOUTUBER ゆーみん×ネオンアーティスト waku


2020年2月5日(水)に
 BODYSONG.,POTTO,YOUTUBER ゆーみん氏,ネオンアーティスト waku 氏と
“穏やかな混沌”をテーマにした 1 日限りのイベント“微睡(まどろみ)”を
ハウス@ミキリハッシンにて開催します。

微睡 Main Visual


“微睡”(まどろみ)とは、うとうとした、夢と現実が入り組んだ状態のことを示しており、
その着想は、“シュール”という言葉の語源でもある、
1920年代〜30年代に西ヨーロッパから世界を席巻した思想活動”シュルレアリスム”から得ています。


シュルレアリスム=超現実主義

シュルレアリスムは、アンドレ・ブルトンが1924年に発表した「シュルレアリスム宣言」から始まる、芸術運動です。
近代的な考え方を批判し、意識では捉えきれない無意識の世界(新しい現実)を表現することを目指したこの運動の理想は、
「夢と現実の矛盾した状態の肯定」でした。

マックス・エルンスト(Max Ernst) / Adolf Hoffmeister, 1967
ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico) / Ⅱ contemplatore
サルバドール・ダリ(Salvador Dalí ) / Modern Rhapsody


シュルレアリスムは、主に美術と⽂学で⽤いられた表現スタイルでしたが、
後に、映画、⾳楽、演劇と芸術全般へと広がっていき、
ファッションにおいてもその影響は⾊濃く、
パリのオートクチュール界を始め、 『ヴォーグ(Vogue)』誌や『ハーパス・バザー(HarpersBazaar)』誌など、
世界的に多⼤な影響を持つ誌⾯でもその作品が掲載され、⼤きなムーブメントへと広がっていきました。

(左) サルバドール・ダリ(Salvador Dalí ) VOGUE表紙 1944年
(右) アドルフ・ムーロン・カッサンドル(Adolphe Mouron Cassandre) Harpers Bazaar 表紙 1938年
エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli) / Lobster dress
マン・レイ(Man Ray) / black and white


そんな奇想天外な思想活動が糸口になった
本イベント、“微睡(まどろみ)”は、
個性が異なる4名の表現者が、趣が異なる4種の作品を創り、ハウス@ミキリハッシンを舞台に雑然と混ざり合うことを目的に企画されました。


国際的な活躍が期待されるブランドをサポートするアワード
“TOKYO FASHION AWARD”を受賞し、
東京コレクションをはじめとした国内外で活躍を続ける“BODYSONG.”

BODYSONG. 2020spring/summer collectionより


自由であることにこだわり、東京を離れ、岡山県で独自の生き方と制作を続ける”POTTO”

(上)hinagata magazine vol03より
(左下)2006-2007AW “Face”
(中央)2009″絵になる服”
(右下)2005-2006AW”Whats your name”


“ゆーみん&きうてぃ”としてYOUTUBE CHANNELを持ち、
主にヴィンテージアイテムの紹介などの動画を作成するYOUTUBER “ゆーみん氏”

ゆーみん 買い付け時写真


2018 年にニューヨークに渡り、ナム・ジ ュン・パイクの作品を手がけていたデイヴィッド・アブロンに師事し、
ネオンアーティストとして活動する“WAKU氏”

(上)WAKU氏 ポートレート / (下)個展 Dimention より


このバラエティに富んだ4名の表現者を
結びつけるきっかけとなったキーアイテムは、
私たちの生活とも深く関わる、“パジャマ”です。


“パジャマ = 夢と現実の象徴”

“パジャマ”は、“生活着=ルームウェア”の代表格でもありながら、
近年では国内外のコレクションにも度々登場し、
ファッションアイテムとしても取り沙汰される、様々なイメージを内在するアイテムです。

文字通り“夢と現実”を繋ぎ、“日常とモード”を行き来する
キーアイテムである“パジャマ”の製作にあたり、
“素材”を担当したのが、ゆーみん氏です。


ゆーみん氏は今回の企画を相談した数日後、
ヨーロッパまで足を運び、
イベントの発想元でもある“シュルレアリスム”が台頭した
1920年代ごろに実在した”ベッド シーツ”にこだわり、バイイングを行いました。


この貴重な素材を用いて製作した“パジャマジャケット”は、
“自由であること”をテーマに、既存の価値観をリミックスする POTTOが担当し、

“パジャマパンツ”は、多様なインスピレーションを
即興的にコラージュ的手法でファッションに落とし込む BODY SONG.が担当しました。

POTTO パジャマジャケット
POTTO パジャマジャケット
BODYSONG. パジャマパンツ
(左)POTTOナイトキャップ/(右)BODYSONG.ナイトハット


この特別な“パジャマ”を着用し、
夢と現実が混在する“微睡”(まどろみ)を体験するインスタレーションを担当したのが、
ネオンアーティストのWAKU氏です。

シュルレアリスムを代表する画家“サルバドール・ダリ(Salvador Dalí )”は‘シュール’という言葉に関して、このように語っています。

「世界にはもっと幻想的なものが必要だ。(中略)
 われわれが生み出すことのできる“幻想的な真実”は、実在するものよりはるかにリアル(超現実的)なのである」


活動拠点が異なるデザイナー、youtuber、ネオンアーティストといった、
普段は接点が見られない、多様な表現者が一つのイベントに向き合ったきっかけは、
今、表参道に実在する、ハウス@ミキリハッシンという実店舗です。


情報が先行するオンラインとは趣の異なる、オフラインならではの超現実的なリアルが、
今回の“矛盾した状態”を肯定してくれたように思います。


想像の中では決して出会えない、
幻想のような偶然のコミュニケーションが日々生まれている実店舗ならではの、
穏やかな混沌をお楽しみ頂けると幸いです。

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