EPISODE ofmalamute “knit maker展”


ニットならではのテクスチャーやフォルムを活かしたものづくりで、
ガーリッシュな甘さと大人の落ち着きが混在する“ニューエレガンス”を表現している、malamute。


2017年には東京都新人デザイナー大賞を受賞し、
2019S/S Collection より Amazon Fashion Week TOKYO(現Rakuten Fashion Week TOKYO) にて
ランウェイショー形式にてコレクションを発表するなど、その女性像や世界観がファッションのメインストリームで脚光を集める一方で、

毎シーズン国内のファクトリーや職人を訪ね、新たなニット素材の開発を始めとした、地道な物づくりに勤しんでいます。

本展「knit maker 展」では、そんなmalamuteを
雰囲気やイメージの類ではなく、“物づくりの視点”で捉え、

作り込まれた華やかな世界の裏側に存在する、地味な日々の積み重ねに、敢えて迫りたいと考えました。

malamute 2020spring/summer collectionより

“物づくりへフィーチャーした展覧会”


本展は〈ハンド〉〈テクスチャー〉〈テクニック〉〈トライ〉の4章のセクションから構成されています。
〈テクスチャー〉では複雑な表情を持つオリジナルのジャカードニット
1枚のテキスタイルとして捉え、そのプログラミングデータと共にディスプレイをした、“製品”としての側面を突き詰めた展示の他、

デザイナーの小高真理氏本人が資料として iPhoneで撮影した数年にも渡る工場のオフショットや、

モール針金をはじめとした衣服には用いられないチャレンジングな素材で製作された過去の意欲的な実験作など、

通常のファッションのプレゼンテーションでは見られない、malamuteの物づくりの裏側を掘り下げました。

以下は本展覧会に向けてデザイナー小高氏が綴った文章です。

knit maker展/フライヤー 会場写真

「この度はmalamuteの強みでもあるニットにフォーカスを当て、
シグニチャーである技法を3セクションに分けて展示して頂きました。

日々の職人さんとのやりとりや、プログラマーの方々とのやりとりで、ジャパンメイドの素晴らしいものづくりをさせて頂いております。

時間をかけて出来上がったプログラム画面や、
制作工程をご覧いただくことはとても難しいことですが、
今回このような機会を頂き、協力頂いた皆さま、山口さんをはじめ、
ハウス@ミキリハッシンの方々にとても感謝しております。
ごゆっくり、ご覧頂けましたら幸いでございます。小高真理」

knit maker展 より


小高氏は以前、“&W”のインタビューで以下のように話しています。

「服づくりを始める前からずっと『テクスチャー(質感)』に目がいくんです。
例えば、いま目の前にある机の表面だとか。
私が『縫う』服づくりというより、『編む』ニットを勉強し始めたのも、
既存の生地に対して『もう少し光沢があったらいいのに』とか『厚みがほしい』と思うことが多くて、
自分が満足するテキスタイルを持ったオリジナルの素材を作りたいと思ったのがきっかけでした」

&W/ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん より
https://www.asahi.com/and_w/20190709/670411/


質感に対して敏感な小高氏だからこそ、テクスチャーとしてニットと向き合い、
職人やプログラマーの方々との日々の細かなコミュニケーションを積み重ねた、繊細な物づくりが表現出来るのではないでしょうか。

malamuteの物づくりの裏側に触れながら、その1着1着を改めてご覧いただき、
膨大な日々を費やして描き出された“ニューエレガンス”を、改めて感じて頂けると幸いです。

WEB SHOP